知足の心がもたらす 植物の大切さ アポア三重県津市ガーデンエクステリア 

これからの日本と日本人が生き方の根に据えるべき哲学を一言でいうなら「足るを知る」ということだろう。その知足の心がもたらす、感謝と謙虚さをベースにした、他人への思いやる利他の行いであろうと思います。この足るを知る生き方のモデルは自然界にあります。ある植物を草食動物が食べ、その草食動物を肉食動物が食べ、肉食動物の糞や屍は土に返って植物を育てる。弱肉強食が掟の動植物の世界も、大きな視点から見ると、このような「調和的な」命の連鎖の輪の中にあるのです。
したがって人間とは異なり、動物はその輪を自ら壊すようなことをしません。草食動物が欲望のおもむくまま植物を食べ尽くせば、そこで連鎖は打ち切られ、自分たちの生存はおろか、あとに続く生物も危険にさらされてしまいます。そのため彼らは、必要以上にはむさぼらないという節度が本能的に備わっています。ライオンも満腹のときは獲物を取りません。それは本能であり、同時に創造主が与えた「足るを知る」という生き方でもあります。その知足の生き方を身につけているからこそ、自然界は調和と安定を長く保ってきたわけです。人間も、この自然のもつ「節度」を見習うべきではないでしょうか。もともと人間も自然界の住人であり、かつては、その自然界の摂理をよく理解し、自分たちの生命の連鎖の中で生きていたはずです。それがやがて、食物連鎖のくびきから解き放たれ、人間だけが循環の法則の外へ出ることが可能となった。そして同時に、他の生物と共存を図るという謙虚さも失ってしまったのです。本来人間は、その食物連鎖の潤滑油の役割のために生まれてきたと私は考えています。食物連鎖が崩れたところを修正、補正する役割の人間が、自ら食物連鎖を壊している現状を許してはならない。小さなことから正して生きましょう